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<福島・小野7人死亡火災>「助けて 孫が・・・」仲良し家族、知人ら悲痛

全焼した住宅から7人の遺体が発見された現場=22日午前9時54分、福島県小野町飯豊

 福島県小野町飯豊の住宅などが全焼した火災で、焼け跡から22日、7人の遺体が見つかった。無職塩田恒美(つねよし)さん(61)らと共に連絡が取れない3〜8歳の4人の孫たちは仲良しのきょうだいで、近所にかわいがられていた。きょうだいを知る人たちは「信じられない」と声を震わせた。

 「助けて、助けて。孫が燃えちゃう」。21日午後11時ごろ、塩田さんの妻(57)は隣家の男性(70)宅に助けを求めた。窓ガラスを割って外に出たため、両手から血が流れていた。
 男性は「パニック状態だった。外に出ると、火の回りが早く、あっという間に火柱が上がった」と言う。
 22日未明、塩田さんの長女で連絡の取れない美紀さん(30)の夫(33)が、全焼した住宅の前でぼうぜんと立ち尽くしていた。
 親類の女性は「(美紀さんから仕事で出掛けていた夫に)熱いよ、暗いよ、動けないと電話があったのが最後と聞いた」と涙を浮かべた。
 孫4人は美紀さん夫婦の子ども。長男大輝(だいき)君(8)は飯豊小3年で、次男大翔(ひろと)ちゃん(6)、長女李帆(りほ)ちゃん(4)、三男皐大(こうた)ちゃん(3)は町立ひまわり保育園に通う。
 飯豊小では21日、マラソン大会があり、大輝君は約1キロを完走した。火災後に記者会見した橋本幸夫校長(59)は「笑顔で家に帰っていった」。校長室の掃除当番で「下級生に丁寧に教える姿をよく見掛けた。みんなに愛される子」と語った。
 大輝君はきょうだいの面倒見もよく、皐大ちゃんの誕生を「校長室に報告に来た」(橋本校長)。家族と長い付き合いの理容店経営の70代女性は「明るくて本当にいい子。あいさつもしっかりしていた」と述べた。
 橋本校長と記者会見した保育園の草野ゆかり園長(55)によると、大翔ちゃんも優しく、きょうだい思いで、クラスの子からも好かれていた。孫が友達という女性(62)は「(私の孫と)一緒に小学校に行くのを楽しみにしていた」と悲痛な表情を見せた。
 李帆ちゃんは活発で頼られるリーダー的な存在。保育園の関係者によると、塗り絵が好きだという。
 末っ子の皐大ちゃんは16日に3歳になったばかり。保育園は22日、誕生会を開く予定だった。臨時職員の女性(50)は「砂遊びが大好き。照れ屋さんだけど、最近はおしゃべりをいっぱいするようになったのに」と声を詰まらせた。
 母親の美紀さんは子どもの成長を喜んでいた。21日夕には近所の女性に「子どもは宝」と話していた。


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2018年11月23日金曜日


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