
「希望や夢も照らして」相馬港に新灯台 被災2基は廃止
海上保安庁は22日、福島県相馬市の相馬港沖防波堤の南端に新たな灯台を設置した。同港では22年ぶりの新設となり、東日本大震災の津波に耐えた付近にある既存の灯台2基は役目を終える。
新設したのは「相馬港沖防波堤南灯台」。赤色で防波堤からの高さ約11メートル、重さ約40トン。岸壁からクレーンで台船につり上げ、震災後新たに整備された約1.3キロ先の防波堤に運んだ。午前8時半から作業し、午後3時に運用を始めた。光は4秒間に1回点灯し、約9キロ先まで届く。
福島海上保安部の錦部忠幸交通課長は「灯台の明かりが、船舶の乗船員と地域の方々の希望や夢も照らしてほしい」と話した。
1978、79年設置の旧灯台は近く撤去する。福島海上保安部が管理する灯台はいわき市を中心に31基となる。
2018年11月23日金曜日