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<杜の都のチャレン人>客の声を励みに精進 お座敷文化復活目指す「せんだい織姫」

葵太夫の「太夫道中」で定禅寺通の緑道を練り歩く千代鈴さん=9月下旬、仙台市青葉区

◎「せんだい織姫」としてお座敷文化の魅力伝える 千代鈴さん(26)

 おしろい、日本髪、振り袖にだらりの帯。京都の舞妓(まいこ)をモデルに、舞を披露するなどして宴席を盛り上げる「せんだい織姫(おりひめ)」として、「お姉さん」と呼ぶ牡丹(ぼたん)さん(23)とともに活動する。
 せんだい織姫は昨秋、ひっそりと始まった。自身は見習いを経て今年2月にデビュー。まだまだ経験は少なく「こんぴらふねふね」といったお座敷遊びからお酒のつぎ方まで「お客さまに助けていただいたり、教えていただいたりすることも多いです」。ここから経験を重ね「仙台のお座敷文化を復活させ、根付かせたい」と言う。
 日本舞踊を習うなど伝統文化に身近に触れて育ち、舞妓や芸妓に憧れた。京都で舞妓を目指すことは家族に反対され、5年制の高校看護科で学び看護師に。その間も数少ない仙台の芸妓の話を聞いたり、各地の舞妓育成プロジェクトを調べたり、道を探り続けた。
 24歳のとき、舞妓育成を図る仙台のプロジェクトを見つけて参加。活動方針の違いから枝分かれした先のせんだい織姫に加わった。
 マネジメントなどを担う置き屋はなく、個人として、宮城県大河原町内の病院で看護師を続けながらの活動だ。舞妓などと違い着物やかんざし、舞踊の稽古代などの経費は持ち出し。依頼はまだ少なく苦しい面もあるが「お座敷文化を体験できてうれしい」といった客の声が励みだ。
 9月、京都の葵(あおい)太夫を招いて仙台市内で開かれたイベントに牡丹さんと2人で出演。芸妓の最高峰と称される太夫の舞や立ち居振る舞いの美しさに触れ、さらなる精進を胸に刻んだ。
 太夫からのアドバイスは「まずは存在を知ってもらわないと。(会員制交流サイトの)SNSで発信するといいよ」。早速、写真共有アプリ「インスタグラム」のアカウントを設けた。「知名度を上げて仲間を増やし、活動を広げていくつもりです」(ま)

[ちより]本名・秋山くるみ。1992年仙台市生まれ。白石高看護科卒。宮城県大河原町在住。料金はせんだい織姫1人につき1万円(交通費・介添え料は別途)から。連絡先はメールsendai.orihime@gmail.com


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2018年11月24日土曜日


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