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オシドリの生態に迫る 岩手の鹿糠さん、25年の観察記録を自費出版

25年間の観察記録をまとめた冊子

 25年間にわたってオシドリの生態を観察してきた岩手県二戸市の食品製造業鹿糠(かぬか)久助さん(83)が、冊子「三葉(さんぱ)沼のオシドリ」を自費出版した。見た目の美しさから写真集は多いが、生態に迫った本は珍しいという。
 冊子はA4判で68ページ。交尾や子育て、巣箱の中で卵を温める様子を写真とともに紹介する。「敵を威嚇」「ひなを呼び出す」といった行動別の鳴き声を一覧表で掲載した。
 鹿糠さんは、自宅前の三葉沼でシラカバの木に巣箱を取り付けて観察。メスが別のオシドリの巣に卵を産み落とす「託卵」が確認できたという。
 鳥類は、一般にヘビやテンといった天敵に襲われると巣を放棄する。鹿糠さんは「確実に子孫を残すため、オシドリはあちこちに卵を産んでリスクを分散させているのではないか」と分析する。
 仲むつまじい「おしどり夫婦」の語源とされるオシドリだが、実際には「1年ごとにパートナーを替える」というのが定説だ。
 しかし鹿糠さんは、長年の観察から「オシドリは同じ相手と添い遂げる『おしどり夫婦』ではないか」と自説を展開。つがいの調査を続けていくという。
 2700円。鹿糠さんへの購入申し込みはファクス0195(27)2539。


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2018年11月24日土曜日


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