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被災した「緑」は「縁」を育てた 仙台と新庄の市民、海岸公園にサクラなど2300本植樹へ

仙台市若林区荒浜で6月2日にあった植樹会。新庄市の住民団体も参加した(仙台市提供)

 東日本大震災をきっかけに交流を続けてきた仙台市若林区六郷地区の住民と山形県新庄市の住民団体が25日、7月に開園した若林区井土の海岸公園で植樹を行う。サクラやコナラなど約2300本の苗木を植え、津波で失われた緑を再生する。住民団体は「震災前の風景を取り戻せるように、木々が成長する姿を見守っていきたい」としている。

 植樹会は仙台市東部地区に緑を育む市の事業「ふるさとの杜再生プロジェクト」の一環で今回が8回目。新庄市の住民団体「新庄発防風林再生プロジェクト」のメンバー45人に加え、六郷小、六郷中の子どもたちや六郷地区の住民ら計約400人が参加する。サクラなどは30年後に高さ20メートルほどに成長するという。植樹後、住民団体が山形芋煮を振る舞う。
 住民団体事務局長の星川基さん(68)=山形県舟形町=は震災直後、ボランティアで六郷中に食料を届けた。被災者の「津波で木が流され、寂しい」「波が見えて怖い」といった声を聞き、会を結成。2011年7月、新庄市内でクロマツの苗木を約50本植えた。
 マツクイムシ被害の懸念があり、若林区への移植は実現できなかったが、六郷地区の住民を温泉や田植え体験に招き、交流を深めてきた。
 住民団体のメンバーが仙台市の植樹会に参加するのは3回目。星川さんは「被災者と支援者の関係を超え、絆を強めてきた。緑が戻ることで、住民が少しでも安心して過ごせるようになってほしい」と願う。


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2018年11月24日土曜日


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