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<岩手競馬>3週間ぶり再開 ファン「薬物検出、原因究明を」

岩手競馬が再開し、ファンが戻ってきた水沢競馬場
入り口には再開を知らせる紙が貼り出された=24日午前、奥州市

 岩手県競馬組合(管理者・達増拓也知事)は24日、所属する競走馬から相次いで禁止薬物が検出され、中止していた岩手競馬を再開した。ファンは今月5日以来3週間ぶりの開催を歓迎しつつ、原因が究明されていない現状に「しっかり調べてほしい」と注文を付けた。

 再開初日の水沢競馬場(奥州市)の入場者は1975人で、前年同期の1662人を上回った。市内の無職男性(81)は「このまま中止が続くと廃止になると思った。再開できて良かった」と胸をなで下ろす。
 複雑な胸の内を明かすファンもいる。花巻市の地方公務員男性(50)は「他の競馬場ではあり得ないことが岩手で起きている。安心して観戦できるようにしてほしい」とくぎを刺す。
 場内の水沢食堂は、中止期間中も他の競馬場の馬券を購入する来場者向けに店を開けた。食堂を営む鈴木壮一郎さん(68)は「売り上げは半分以下に落ち込んだ。また問題が出たらと思うと心配だ」と話した。
 岩手競馬は7月以降、水沢競馬場に所属する競走馬4頭から禁止薬物の筋肉増強剤ボルデノンが検出された。組合は9月22日と11月10〜12日、17〜19日の計7日間の開催を取りやめた。
 厩舎(きゅうしゃ)の周辺に監視カメラを設置するなど警備体制を強化。水沢競馬場所属馬の出走前検査も始めた。薬物の混入経緯は依然として不明だが、組合は「公正な競馬ができる」と再開を決めた。今後も開催が続けられれば、競馬事業の存続条件に掲げる「単年度の収支均衡」を達成する見通し。


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2018年11月25日日曜日


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