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史碑と慰霊碑、地域の絆に 浪江町の元住民ら建立

除幕された棚塩史碑と東日本大震災慰霊碑

 福島県浪江町の南棚塩地区の元住民らが、棚塩史碑と東日本大震災慰霊碑を近くの棚塩霊園に建て、現地で23日、除幕式があった。津波犠牲者の遺族や東京電力福島第1原発事故に伴う全町避難で散り散りになった町民ら約100人が碑に手を合わせた。
 請戸川に接する南棚塩地区は83戸の多くが高さ15メートルを超える津波で流失。不明の2人を含め13人が犠牲になり、原発事故で町外避難を強いられた。
 町の避難指示は一部で解除されたが、同地区は災害危険区域に指定されたため、住民は戻れずにいる。碑は犠牲者を鎮魂し、地区住民の心をつないで後世に伝えようと建立した。
 除幕式で、行政区長の上田順一さん(68)=郡山市=が「困難で希望が失われそうになった時、碑を見て歴史を振り返り、住民同士の力強い絆を持ち続けたい」とあいさつし、来賓と共に除幕した。犠牲者名が彫られた慰霊碑には出席者一人一人が焼香した。
 史碑には中世からの記録に加え、1975年ごろ東北電力の原発誘致を巡って棚塩地区が南北に分断された歴史が刻まれている。


2018年11月25日日曜日


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