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<検証 村井流>就任13年の足元 宮城知事インタビュー/復興財源の確保可能

「震災復興計画後を見据えた施策にもしっかり取り組んできた」と4期目就任後1年間の成果を強調する村井知事

 21日で4期目の就任から1年がたった宮城県の村井嘉浩知事は河北新報社のインタビューに答えた。東日本大震災からの県震災復興計画が終了する2021年度以降の県の復興関連財源に関し、一定程度確保が可能との見通しを示した。気仙沼市内湾地区の防潮堤高を誤って施工した問題では地域住民に重ねて陳謝した。(聞き手は報道部・吉江圭介)

 −4期目の1年間が過ぎた。

<整備加速へ>
 「20年度までの震災復興計画の終わりが見えつつあり、災害公営住宅の整備などを加速させる必要が生じてきた。21年度以降の財政的な対応について政府に物申しつつ、県の発展へ種まきをしている」

 −復興の現状と問題点をどう考えるか。
 「ハード面はほぼ計画通り進んでいる。販路の回復や被災者の心のケア、不登校、高齢者らの孤独死対策などソフト面の課題は根強くある」
 「21年度以降も、復興事業に使う一定の財源は確保できるだろう。国の支援次第で、県ができる取り組みは変わる。国とは非常に厳しく調整している。県の復興基金を使いながら、少なくとも30年度までの関連事業の見通しを立てたい」

 −気仙沼市の防潮堤を巡る問題で、政治信条である「全体の利益」が住民側とぶつかった。
 「当初は複数の案を議論し、互いに納得する案を考えようというつもりだった。その流れにならず、私が意思表示をしなければならないと思った。大変申し訳ない」

 −反省点はあるか。
 「初歩的なミスが原因。その後の意思疎通もうまくできなかった。地域の皆さまに不信感を持たせた」

 −子どもや1次産業を巡る課題に対し、市町村などから取り組みが不十分との指摘がある。

<不登校ケア>
 「もちろん重要で、不登校対策などは最優先。少人数学級や乳幼児医療費助成制度の拡充は財源の問題がある。財政の責任者として何でもOKとはいかない」
 「農林水産部の再編は震災前からやりたかった。組織が大きすぎて、部長が現場を歩けない。機動的な組織にしたいと考えた」

 −昨年の知事選直後、県議会与党会派に「生まれ変わった」と伝えた。この1年間で何か変わったか。
 「議会に対して、以前は多少説明不足でも許してくれるだろうとの甘えがあったのは事実。私から議会に歩み寄らないと、どんどん高い壁になる」

 −職員との関係性はどうか。
 「若かった頃は職員に気を使っていたが、年上の職員がいなくなってきた。気を付けないと、裸の王様になる」


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2018年11月26日月曜日


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