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<名取北高>自転車をプロが無償点検 愛好者の校長が依頼、通学生に整備促す

生徒に適切な整備を促す金子さん(左)ら

 宮城県内で発生した自転車事故の死傷者の2割近くを高校生が占めることから、生徒約400人が自転車で通学する名取北高(生徒828人)はプロが自転車を点検、整備する取り組みを始めた。自転車愛好者の金沢隆志校長が知人の協力を得て実現。整備状況に関心の低い生徒もおり、来年度以降も続けたいという。

 協力したのは自転車競技経験者の金子哲さん(59)=仙台市=と、いずれも仙台市の自転車販売店店長の大河輝昭さん(51)、三浦郁夫さん(61)。19日、約400台の自転車を1台5分程度で点検し、部品交換が必要なものに赤札、要調整には黄札を付けた。
 3人は札の付いた自転車の生徒に「チェーンカバーが外れそう。外れたら脚の裏に刺さることもある」などと説明。可能な範囲で手を加え、整備に気を配るよう促した。
 県警によると、県内の自転車乗用中の交通事故死傷者は、高校生を含む10代後半が22.4%と最多(10月末時点)。高校生だけでも16.2%に上る。名取北高は、プロの指導を受けた生徒が自転車に愛着を持ち、安全運転に努めることを狙った。
 金沢校長が前任校で自転車の点検、整備に力を注いだことで金子さんと知り合い、協力を打診。業者が無償で整備まで担う例は珍しいが、三浦さんは「整備不良は死亡事故に結び付く。整備することが危険防止になる」と意義を強調する。
 金沢校長は「子どもの命を守るのが学校の一番の責務。プロに見てもらうのが一番なので、来年度もこうした取り組みを続けたい」と話す。


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2018年11月26日月曜日


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