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<日本無線>正確な防災情報、自動配信 避難時の混乱回避 宮城・多賀城で試験運用

モニターに災害情報が表示される中、避難する多賀城高生

 国などの防災情報を自動で映像機器に配信するシステム「アラートマーカー」を開発している日本無線(東京)は10日、宮城県多賀城市の総合防災訓練に合わせ、市役所と多賀城高でシステムのPRを兼ねた試験運用を行った。

 アラートマーカーは、既設のテレビモニターなどに専用機器を取り付け、災害情報共有システム(Lアラート)や全国瞬時警報システム(Jアラート)などの速報を自動配信する。元の映像を縮小表示し、画面の左側と下側に文字情報を表示する。
 災害時の情報不足による混乱防止や自治体職員らの情報入力作業の負担軽減などが目的。市役所や公民館、病院、学校など多くの人が集まる施設への設置を想定する。設置施設ごとに職員らがスマートフォンで情報発信することもでき、通常時は行政情報やバス運行情報などの告知に活用できるという。
 試験運用では、市役所1階や多賀城高の階段付近などにモニターを設置。画面の左側に大津波警報発令を赤地で示し、避難解除は青地で文字を表示した。画面下側には具体的な情報を流した。
 日本無線は、8月に災害科学科のある同校と協定を結び、試作機を無償貸与して改良を重ねている。同校からは、情報入力作業を簡略化するためにQRコードを使ってはどうかといった提案があったという。
 同社ソリューション事業部民需事業統括部の吉田孝志部長補佐は、東日本大震災で多賀城でのボランティア経験があり、「避難所に多くの情報が紙で張り出されたが、古い情報もあり混乱があった。被災地の多賀城発のシステムを目指している」と話す。


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2018年11月26日月曜日


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