山形のニュース

<東北の道しるべ>地域の宝「共創」で磨こう 内発型産業の創造探る 鶴岡でフォーラム

東北の資源を生かした自立経済の在り方などを話し合ったフォーラム=25日、鶴岡市の東京第一ホテル鶴岡

 戦後日本に価値観の転換を迫った東日本大震災を踏まえ、次世代に引き継ぎたい東北像を探るフォーラム「東北の道しるべin山形」(河北新報社主催)が25日、鶴岡市の東京第一ホテル鶴岡であった。
 テーマは「『共創産業』を興そう」。最先端技術とホテル、農業とデザインなど資源や産業を幅広く結び付けた内発型産業を創造し、東北に自立した経済を打ち立てる方策を語り合った。
 鶴岡市長の皆川治氏(44)が「共に興す鶴岡の産業・東北の未来」と題して基調講演。鶴岡の歴史や風土と、慶応大先端生命科学研究所(鶴岡市)やベンチャー企業との共創の事例などを紹介した。
 皆川氏は「農業」「バイオ・電子など高度技術」「観光」の3分野が、鶴岡市の今後の産業振興の鍵を握るとの見解を示し「本当の宝は自分たちのすぐそばにある。それを磨いて大きく育てていくことが大事だ」と力説した。
 パネル討論では、八百屋とデザイン事務所を融合した大崎市の「ブルーファーム」社長の早坂正年氏(38)が「パッケージに生産者の誇りをデザインしていきたい」と述べた。
 生徒たちと地域ニーズに応える商品開発に取り組む酒田市の酒田光陵高ビジネス流通科長の梅津吉絵氏(46)は「人任せではなく、自分たちで課題を解決するよう生徒たちを指導している」と述べた。
 鶴岡市の街づくり会社「ヤマガタデザイン」社長の山中大介氏(32)は「子どもたちに『いつか戻って来たら』と大人たちが言える地域にすることが大切だ」と強調した。
 東北6県を巡回してきたフォーラムは今回が最終回。これまで2017年4月の仙台市を皮切りに、10月に青森市、18年3月に喜多方市、6月に一関市、9月に仙北市でそれぞれ開催した。


2018年11月26日月曜日


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