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<アングル東北>被災地に移住した女性たち 情熱「再生の力に」

【養殖】陸前高田市でワカメやカキの養殖に取り組む三浦尚子さん(27)は、神奈川県の出身。「ここの海も人も好きです。若い人にももっと浜の仕事に興味を持ってほしい」と、写真共有アプリ「インスタグラム」で漁師の日常を発信している
【応援】「自分らしく働く女性が増えれば、地域も元気になる」。和歌山県出身のNPO法人ウィメンズアイ事務局長・栗林美知子さん(39)は2013年、東京都から宮城県へ。南三陸町でパンやお菓子を作る共同工房を運営し、「趣味から一歩踏み出して、挑戦する人を応援したい」
【耕す】富山県出身の平松希望(のぞみ)さん(26)は昨年、仙台市若林区で農業を始めた。約60アールの畑でネギなどを作っている。「震災で農業をやめた人も多い。若者が頑張らないと、被災地の農業はだめになるかもしれない」と汗を流す
【発信】大阪府出身の陶(すえ)かおりさん(25)は昨年、福島県浪江町から郡山市に移転中の大堀相馬焼の窯元「陶徳」へ。得意の英語で、大堀相馬焼を海外にも発信している。今年8月には夫の正徳さん(44)との間に長男治希ちゃんが誕生。「いつの日か浪江に戻って、家族と暮らしたい」

 古里を遠く離れ、東日本大震災の被災地に移り住んで働く女性たちがいる。仕事はさまざま。「農業再生を手伝いたい」と仙台市でネギなどを栽培する人もいれば、岩手県陸前高田市で養殖漁業に飛び込んだ人も。
 あえて「よそ者」の視点を生かし、被災地の課題や魅力と正面から向き合えるのも移住者のメリット。
 NPO法人の事務局長は地元女性の活躍の場を広げようと、宮城県南三陸町にパン工房を完成させた。福島県浪江町の「大堀相馬焼」に魅せられ、PRに励む人もいる。
 ボランティア活動を通じて被災者らと知り合い、つながりを持ち続けている人が多いが、いずれも被災地に根を張る覚悟。それぞれの役割と活躍の場は違っていても、「被災地再生の力になりたい」という思いは変わらない。
(写真部・藤井かをり)


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2018年11月26日月曜日


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