広域のニュース

<田中将大>成長実感の1年 大リーグ5季連続で2桁勝利 重視の守備高評価に喜び

ブルージェイズ戦に先発して6回無失点で12勝目を挙げ、20イニング連続無失点としたヤンキース・田中=9月14日、ニューヨーク

 米大リーグ、ヤンキースの田中将大投手(30)が5年目を終えた。レギュラーシーズン27試合で12勝6敗、防御率3.75を記録し、2010〜14年の黒田博樹(ヤンキースなど)に続く日本人投手2人目となる5季連続の2桁勝利を達成する区切りの一年だった。
 今季は3年連続で務めていた開幕投手を任されず、6月から約1カ月間両もも裏の痛みで離脱するなど不本意な出来事が続いた。チームもワイルドカードから進出した地区シリーズでア・リーグの優勝を逃した。それだけに「到底満足できるものではなかった」と悔しさをにじませる。
 一方で「成長を実感できた」と振り返る。その一つが守備面。監督、コーチ投票などで守備のベストナインを選考するゴールドグラブ賞の投手部門で、初めて最終候補者に残った。
 田中は「派手なプレーはできないが、自分を助ける」と守備を重視。今季はけん制死を誘う場面も目立った。平均的選手より年間に何点多く防いだかを示す守備指標でも、近年は好成績を残してきた。それだけに最終候補者になったこと自体を「印象度でも上がったのだろうし、一歩前進」と喜ぶ。
 9月に20イニング連続無失点を記録するなど後半戦の存在感は際立った。ただ地区シリーズで苦杯をなめさせられたレッドソックスを来季打倒するためには、田中の年間を通した働きが欠かせない。本人も「フルシーズン、力を発揮するのが鍵」と語る。
 東北楽天では、高卒新人の07年に球団初の最下位脱出に貢献した。13年は24勝無敗の圧倒的な成績で球団初のリーグ優勝、日本一の原動力となった。その右腕も1日に節目の30歳を迎え「体により気を使うようにはなってきた。来季も試行錯誤しながら、いい投球をしたい」。メジャー6年目はいっそう磨きのかかった投球術を見せてくれそうだ。
(金野正之)


2018年11月26日月曜日


先頭に戻る