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宮城・南三陸で海の親サケ採卵開始 種卵の人工ふ化放流事業 不足分確保へ

海で取れたサケから卵を取り出す組合員ら

 サケの人工ふ化放流事業で不足している種卵の確保のため、宮城県南三陸町で26日、海で取った親サケ「海産親魚」の採卵が始まった。町内の河川での採卵数減少を補う事業として4年連続で実施。12月17日まで計10回を予定し、種卵200万個の上積みを目指す。
 志津川淡水漁協の組合員らが同町志津川の仮設魚市場で、志津川湾の定置網漁で水揚げされた雌から約14万3000個の卵を取り出した。卵は八幡川の護岸などに運ばれ、川で捕獲した雄の精子をかけて人工授精させた。
 サケは外洋を回遊する習性があるため、放流された川に3〜4年かけて成長して戻って来るという。志津川湾水系さけます増殖協会は来年2月からの稚魚放流に向け、東日本大震災前と同程度の1000万匹以上の確保を目標に掲げる。
 町営のふ化場が津波で被災した影響で放流数が少なかった時期もあり、町内の河川を遡上(そじょう)したサケの捕獲数は震災前の1割ほどにとどまる。協会は海産親魚のほか、他地域の河川から卵を購入し、不足分を補う。
 協会の千葉純一さん(33)は「海産親魚の卵は川で捕獲したサケに比べて稚魚に育つ割合は低いが、試行錯誤で年々向上している。漁業者の協力を得ながら、目標数の卵の確保に取り組みたい」と話した。


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2018年11月27日火曜日


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