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福島県弁護士会「歩き方規定は人権侵害」 刑務所に中止勧告

 受刑者の歩き方を細かく定めるのは行動の自由を過度に制限する人権侵害だとして、福島県弁護士会は26日、福島刑務所(福島市)に文書で中止を勧告した。元受刑者の50代男性が2016年10月に「『肘を曲げるな』などと軍隊式行進をさせられた」と人権救済を申し立てていた。
 勧告書によると、同刑務所は「規律や秩序を適正に維持する必要がある」として、受刑者が集団で行進する際、腕は前方約60度、後方約30度に振り、ももは約45度まで上げ、職員の号令に合わせて左足から踏み出すよう指導している。ルールは同刑務所が独自に定めた。
 同弁護士会は逃亡防止などの観点から集団行動の必要性は認める一方、「過度に細かく行動を指定することは身体の自由の制限になる」と指摘。「私語を禁止したり、1列または2列になって歩くなど整然とした行動を要請すれば足りる」として、見直しを求めた。
 同弁護士会が受刑者の歩き方に関して刑務所に勧告したのは初めて。県庁で記者会見した沢井功会長は「歩き方までそろえさせるのは限度を超えている」と強調した。


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2018年11月27日火曜日


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