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<仙台市地下鉄>南北線の車両更新へ 22年度以降、開業以来初めて

南北線の現行車両。開業から31年が経過し、新型車両の検討が始まった=仙台市泉区

 仙台市交通局が地下鉄南北線の車両を2022年度以降、新型に切り替える方針を固めたことが28日、分かった。局内にワーキンググループ(WG)を発足させ、既に仕様などの検討に着手している。南北線の車両更新は1987年の開業以来初めてで、新たな性能やデザインが注目される。

 WGは鉄道管理部、鉄道技術部の各課の担当者らで構成し、8月に発足。南北線や東西線の現行車両の状況を検証し、他都市の地下鉄などと比較しつつ、新型車両の仕様や機能を検討している。
 最新の運行システムへの対応、省電力化、快適性向上、バリアフリー、車内のテロ対策、電子広告(トレインビジョン)の搭載などが課題になっている。
 外装のデザインは、現行車両に採用した緑色を踏襲するかどうかが焦点。東西線の車両と同様に近年主流のアルミ合金の材質を強調し塗装面を狭くすると、色合いを継承しても印象が大きく変わる可能性がある。
 デザインの検討に、市民がどう参画するかは今後詰める。東西線の車両を検討した際は仙台工高などの生徒を集めたワークショップを開催し、提案された沿線のイメージや色などをデザインに反映した。
 現行の1000系車両は87年7月、八乙女−富沢間開業と同時にデビュー。88年、性能やデザインに優れた車両に贈られる「ローレル賞」を受けた。
 2003年度からは約10年がかりで大規模な改修工事が行われた。冷房装置が導入され、行き先表示や車内表示などが発光ダイオード(LED)化された。
 市交通局によると、鉄道車両の耐用年数は一般的に40年とされ、南北線は9年後に迫る。外装は比較的きれいな状態を維持するものの窓枠付近には経年劣化による腐食があり、パテで埋めて塗装を重ねている。
 今後、WG内での検討を経て1、2年程度で具体的な更新計画を立てる。南北線は現在21編成(1編成4両)があるが、仙台都市圏の将来の人口減少なども見極めながら新型車両の導入数などを決定する。
 車両はメーカーに製造を発注後、完成まで2、3年を要するとみられる。22年度以降、10年に1度の全般検査の時期を迎えた車両から順次新型に切り替え、5〜7年かけて一新する。
 市交通局の担当者は「内部検討が緒に就いたばかりで何も決まっていないが、この先の40年を見通した次世代の車両を考えていきたい」と話した。


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2018年11月29日木曜日


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