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<ベガルタ>石原、チーム唯一リーグ戦全試合出場 16年目34歳フル回転

自身初のJ1全試合出場に向け、28日の練習で意欲的なプレーを見せる石原(左)。右はGK関=仙台市の紫山サッカー場

 J1仙台のエース、FW石原直樹が今季、チームでただ一人リーグ戦全33試合に出場している。12月1日の神戸との最終戦(ノエビアスタジアム神戸)でピッチに立てば、自身初のJ1全試合出場を達成。プロ16年目の34歳がフル回転の働きでチームを支えている。

 現在は7得点で、9月にCSKAモスクワに移籍したFW西村拓真の11得点を除き、チームトップ。厳しいマークに遭いながら、一瞬の抜け出しやシュート技術の高さを見せる。10日の広島戦(エディオンスタジアム広島)では古巣相手に豪快なボレーシュートを決め、6試合ぶりの勝利の立役者となった。
 味方を生かすポジショニングもさえる。中盤に下がってDFを引き付け、スペースをつくる。キープ力もあり、攻撃に欠かせない存在だ。
 以前は累積警告で出場停止となることがあったが、今季出されたイエローカードは3枚(4枚で次戦出場停止)。激しく体をぶつけ合う中でも、ファウルとの境界を冷静に見極め、「うまくコントロールできた」と振り返る。
 J1での自己最多は2013年の広島などでの33試合。07年にはJ2時代の湘南で45試合に出場した。時を経ても衰えぬ運動量と動きの鋭さは、長いプロ経験のたまもの。西形浩和フィジカルコーチは「自己管理能力が高い。試合出場から逆算してのコンディションづくりを長年の経験則でできている」と評価する。
 J1全試合出場は目前だが、「出場が目標ではない」と満足していない。前節の鹿島戦では厳しいマークにシュートを打てず、チームも0−3で完敗。現在10位で目標の5位入りが消滅した。「チームが勝てず、手応えはない」。自らに厳しい大黒柱は常に向上心を忘れない。
 神戸戦から中3日の12月5日にはJ2山形との天皇杯準決勝、9日に決勝を控える。チーム初の日本一のタイトルを懸けた大舞台を前にしても「いつも通り戦う」と言い切る落ち着きぶりが頼もしい。(佐藤夏樹)


2018年11月29日木曜日


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