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野生のキツネ「餌やり」原因で皮膚病発症か 危惧されていた病気感染が現実に

疥癬を発症したとみられる野生キツネ。毛のつやが失われ、しっぽも痩せ細っている=28日
最初に目撃された頃の野生キツネ=8月29日(いずれも宮城県大和町吉田、千葉さん提供)

 宮城県大和町吉田の県道で8〜9月、「通行人から餌を与えられている」との目撃例が相次いだキツネが、激しいかゆみを伴う皮膚病の疥癬(かいせん)を発症したとみられることが分かった。危惧されていた病気への感染が現実になり、地元関係者は野生動物への餌やりの弊害を強く訴える。
 感染の可能性を指摘するのは、宮城北部森林管理署の森林パトロール員を務める大和町の会社員千葉文彰さん。巡視中の28日正午ごろ、以前の目撃場所とほぼ同じ路上でキツネ1匹を発見した。かゆみからなのか、しきりにコンクリートののり面に顔をこすり付けたり、しっぽをかじったりしていたという。
 10月中旬以来、約1カ月ぶりに出合ったが「毛並みが悪くなり、皮膚もまだら状になっていた」と千葉さん。餌やりの現場を8月下旬に目撃してから「人の与えた食べ物に慣れれば、野生動物が本来持っている雑菌などへの抵抗力が弱まり、感染症にかかりやすくなる」と懸念していた。
 千葉さんのブログや報道で野生キツネへの餌やりが問題化した9月中旬以降、現場では町が「野生動物にエサを与えないでください!」と呼び掛ける看板を設置。キツネに与えられた餌を自主的に回収する人もいたというが、病気は止められなかった。
 千葉さんは「キツネのあまりの変容ぶりにショックを受けた。こうした事態を二度と起こさないため、野生動物への餌やりは絶対にやめてほしい」と言う。


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2018年11月30日金曜日


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