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<小動物と暮らす>スナネズミ編(2)伸びる切歯処置必要

飼い方に気を付け、病気やけがのないようにしよう

 スナネズミは切歯のみ生涯伸び続ける動物です。栄養バランスの悪い食事や軟らかい食事のみを与えたりしていると、切歯の不正咬合(こうごう)になることがあります。
 歯並びが悪くなると口がうまく閉じられず食事が取れなくなるため、定期的に動物病院で処置してもらう必要があります。切歯の伸びは早いので、2週間に1度はきちんと切歯の長さをそろえてもらいましょう。
 食事をいろいろ変えると下痢を起こすことがあります。腸内細菌のバランスが悪くなり、消化が難しくなることが原因です。また、いろいろな物を一度に与えると、より好みをして食べるようになります。
 軟らかい物ばかりを食べたり、脂肪分の多いナッツ類ばかりを食べたり、甘いクッキータイプばかりを食べたりして栄養が偏り、歯や消化器のトラブルを招きやすくなります。
 小さな動物が下痢を起こすと、あっという間に体重が減少して体力を落としてしまう可能性もあります。基礎代謝が高いので、食べられなくなったり栄養の吸収を阻害されたりすると、激しく体力を消耗するためです。それ故、食事は1粒の中に全ての栄養素がバランスよく入った、ハードタイプのげっ歯類専用フードのみを与えることをお勧めします。
 スナネズミには、涙の成分に含まれるポルフィリンの刺激で起きるソアーノーズという、顔面の皮膚病がみられることがあります。鼻潰瘍とも呼ばれます。鼻や目をこすってかゆそうにしていたら、すぐに動物病院を受診してください。
 自発性てんかん発作を起こすことでも知られています。全体の20〜50%にみられると言われますが、はっきりとは分かりません。
 一日に何度も発作が起きない限り、治療することはない場合がほとんどです。この辺りは、他の動物の病的なてんかん発作の治療方針とは別に考える必要があるでしょう。
 スナネズミの爪がしっかりと引っ掛かり、踏ん張れる場所で尻尾を引っ張ると、尻尾の皮膚が抜けてしまうことがあります。こうなると、元に戻すことはできず、断尾手術になるので、くれぐれも注意しましょう。
(獣医師・川村康浩)


2018年11月30日金曜日


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