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震災の記憶、巨大絵画に投影 高さ5.4mの大作で体感する企画展開催 宮城・蔵王

隣り合わせに展示された加川さんの巨大水彩画2点

 東日本大震災の被災地をテーマにした宮城県蔵王町の水彩画家加川広重さん(42)の巨大絵画を体感するアートプロジェクト「絵画が伝える震災の記憶」が、町ございんホールで開かれている。12月2日まで。
 津波で気仙沼市鹿折地区に打ち上げられ、今はない第18共徳丸を描いた新作「共徳丸と海」、南三陸町の鉄骨だけになった旧防災対策庁舎を表現した「南三陸の黄金」(2012年)の2点を展示。いずれも高さ5.4メートル、幅16.4メートルの大作だ。
 25日には、リアス・アーク美術館(気仙沼市)副館長で美術家の山内宏泰さん(47)と加川さんの対談があった。山内さんは「被災者が味わったり、感じたりした経験は学術的な手法では伝わりきらない。感覚を第三者が共有できる回路として、芸術的な表現がある」と話した。
 加川さんは「東北以外の場所で展示する際は、東北とつながる大きな窓の役割になる。感覚に作用する芸術の力で、心の中に封印している何かから解放されることもある」と述べた。
 午前10時〜午後5時。入場料300円。高校生以下無料。12月1、2日は音楽や詩の朗読のイベントがある。連絡先は同ホール0224(33)2018。


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2018年11月30日金曜日


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