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<来訪神・無形遺産決定>男鹿のナマハゲ 先祖や郷土に感謝

無形文化遺産登録の決定に、関係者もナマハゲも喜びに沸いた=29日、男鹿市役所

 全国8県の10件で構成する「来訪神 仮面・仮装の神々」が29日、国連教育科学文化機関(ユネスコ)の無形文化遺産に登録されることが決まった。東北分は岩手、宮城、秋田、山形各県の4件。決定の知らせに、地元の関係者から喜びの声が上がった。

 秋田県男鹿市は29日、市役所ホールでパブリックビューイングを行い、ナマハゲの伝承に取り組む関係者ら約80人が審査を見守った。28日から待った吉報に、関係者は「ようやくだ」と胸をなで下ろした。
 保存活動を40年以上続けてきたという「真山なまはげ伝承会」の菅原昇会長(75)は「ようやく世界に認めてもらった」と目を輝かせた。「海外から観光客が男鹿を訪れるようになればうれしい」と期待する。
 菅原広二市長は「悪い心を戒め、豊作豊漁をもたらす誇るべき文化だ。先祖や郷土に感謝しながら守っていきたい」と語った。
 佐竹敬久秋田県知事は「伝統文化の継承とともに、地域の活性化の大きな弾みになる」との談話を出した。

◎「本物知って」大みそか、初の体験ツアー

 「男鹿のナマハゲ」の無形文化遺産登録が決まった男鹿市で、今年の大みそかに、伝統行事としてのナマハゲの体験ツアーが初開催される。ナマハゲが地域の家々を訪ねる行事を観光客が直接体験するのはこれまで難しかった。伝承に取り組む市内の関係者は「観光PRとは違う、本物のナマハゲを知ってほしい」と話している。
 ナマハゲは大みそかに特徴的な面や衣装をまとった男性たちが家庭を回り、厄を払う行事。市観光協会が本来のナマハゲを知ってもらおうと体験ツアーを企画し、町内会など実施団体の協力を得て催行する。
 ツアーは日帰りと1泊付きの2種類。どちらも12月31日午後1時すぎにJR男鹿駅へ集合。ナマハゲ文化を学んだ後、家々を訪ね歩くナマハゲに同行する。成人男性に限りナマハゲ役を務めることもできる。
 門前地区などの4団体がホストを務める。ツアー参加費の4割程度を各団体に配分し、ナマハゲの伝承活動に役立ててもらう。
 市観光課の清水康成課長は「面一つ取っても各町内会で全く違うナマハゲの文化がある。より深く知ってもらうことで伝承活動の輪を広げたい」と話す。
 参加費は日帰り1万8000円、1泊付き2万3000円。定員はそれぞれ15人。申込締め切りは12月19日。連絡先は男鹿市観光協会DMO推進室0185(47)7787。


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2018年11月30日金曜日


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