福島のニュース

<福島第1原発>処理水の現況ウェブ発信 放射線基準超グラフに

 東京電力福島第1原発で汚染水の浄化後に残る放射性物質トリチウムを含む水の処分方法を検討する政府の小委員会が30日、東京都内であった。東電は多核種除去設備(ALPS)で浄化した処理水の現状を分かりやすく伝えるウェブサイトを新設すると発表した。
 新サイトは12月上旬に日本語版、来年1月に英語版を開設。処理水の貯蔵量のほか、トリチウム以外の放射性物質の濃度が基準値をどれだけ超えているかをグラフで示す。データは四半期ごとに更新する。
 東電の担当者は「暗号のような記号などは使わない」などと説明。委員長の山本一良名古屋大名誉教授は「分かりやすい情報発信をお願いする」と述べた。
 小委員会ではトリチウムの人体などへの影響について議論した。茨城大理学部教授の田内広委員は「(トリチウムは)弱いベータ線しか出さず、体内に取り込んでも濃縮されない。他の放射性物質に比べて、特別に健康影響が大きいという事実はない」と指摘した。
 処理水を環境放出する場合の放射性物質の総量規制に関しては、原子力規制庁の担当者が「(海洋放出や水蒸気放出など)どんな形で放出するかが決まっていない段階では議論できない」と話した。
 小委員会は8月末の公聴会や意見募集で寄せられた国民の意見を分類した8テーマについて議論。放射性物質の規制の在り方について、公聴会では濃度以外に総量規制を求める意見が出ていた。


2018年12月01日土曜日


先頭に戻る