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<囲碁王座戦>一力八段勝利 最終局に持ち込む

対局を振り返る一力八段

 囲碁の井山裕太王座(29)に仙台市出身の一力遼八段(21)が挑戦している第66期王座戦5番勝負の第4局が30日、新潟県南魚沼市で打たれた。黒番の一力八段が276手で1目半勝ちし、対戦成績を2勝2敗のタイに戻して勝負を最終局に持ち込んだ。
 持ち時間各3時間のうち消費時間は白2時間59分、黒2時間59分だった。
 最終の第5局は12月13日、甲府市である。

◎底力を発揮 リード保つ

【解説】一力八段が底力を発揮して踏ん張り、カド番をしのいだ。
 黒番の一力八段が上辺の2隅に小目を打って碁が始まった。最近は人工知能(AI)ソフトの影響で星に置くのが多いが、やや珍しい。対局前に考えていた作戦なのだろう。
 右下の黒カカリから早くもコウが絡んだ競り合いが始まる。白は隅を確保したが、コウは黒が取って解消し、ポイントを挙げる。
 中盤、左上で起きた戦いは中央に拡大。黒は1とコスみ、圧力をかける。白は2から10と右辺にはみ出ていく。黒の攻め、白のサバキの攻防は碁盤全体に及び、黒がわずかに優勢ながらほぼ互角の展開になった。
 終盤、僅差のまま神経の使うヨセが続いたが、一力八段は手堅く対応し、リードを保ち押し切った。(河北新報囲碁記者 田中章)

<ほっとしている/一力遼八段の話>
 中央の戦いがひどすぎて、はっきり負けの場面もあった。内容的に良くない碁が多かったが、とりあえず最終局に行くことができ、ほっとしている。

<中央難しかった/井山裕太王座の話>
 中央の戦いが難しかった。一瞬、いけそうだと思った手を逃してしまった。それが残念です。それ以降は…。


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2018年12月01日土曜日


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