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<仙台市>震災経験、職員が共有 初の継承講座

東日本大震災後に入庁した若手を含む約100人を前に当時の経験を語る木須氏

 東日本大震災の経験の共有と伝承を目的に、仙台市は11月30日、職員約100人を対象に、災害対応に携わった市職員の体験談を聞く「災害体験継承講座」を宮城野区役所で開いた。市職員の自主勉強会「Team Sendai(チーム仙台)」の調査を活用し、初めて市が企画した。
 震災時に宮城野区長だった木須八重子・せんだい男女共同参画財団理事長は避難所運営などで疲弊した職員の心のケアを最も重視していたという。「市民の気持ちを受け止める市職員の心が折れてはいけないと思い、カウンセリングの基礎知識を管理職に勉強してもらった」と話した。
 木須氏は「市民と対話ができているかなど仕事への向き合い方が全て災害に集約される。平時から分からないことを自分で考えることが大切だ」と訴えた。
 資産税課長として罹災(りさい)証明発行を統括した遠藤理・税務部長は、家屋の被害認定調査や罹災証明発行の実務などを解説した。
 市防災環境都市・震災復興室の担当者は「震災を経験していない職員が、多く参加してくれた。体験の伝承の大切さを感じてもらえたと思う」と語った。
 講座はチーム仙台が取り組む、災害対応をした人の体験を聞き取り、記録する「災害エスノグラフィー調査」を活用し、市が初めて開催した。


2018年12月02日日曜日


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