
卓球・張本美和選手、兄の背中追い急成長 国際大会V「目指すは五輪」
卓球男子の張本智和選手(15)=エリートアカデミー、仙台市出身=の妹、美和選手(10)=木下グループ、仙台市東宮城野小4年=の活躍が注目を集めている。7月に初の国際大会となったジュニアサーキット中国大会ミニカデットの部(13歳以下)シングルスで優勝すると、11月は仙台市体育館であった全日本選手権カデットの部(中学2年以下)ダブルスで頂点に立ち、急成長を見せている。
持ち前の強烈なドライブを武器に、安定感も増して結果が出てきた。全日本選手権カデットの部シングルスは決勝でエリートアカデミーの中学1年の選手に敗れたものの、周囲を驚かす準優勝だった。
「幼い頃から兄と卓球をして遊んでいて、気が付いたら本格的に卓球をしていた」という美和選手。3歳で大会に出始めると、小学1年の時には全日本選手権バンビの部(小学2年以下)で優勝。持ち前のセンスですぐに頭角を現した。
両親が運営する張本卓球場(仙台市宮城野区)で毎日3時間以上の練習をしている。昨年12月からは日本代表の平野美宇、伊藤美誠両選手らを指導した孫雪(そんせつ)コーチ(27)とマンツーマンで厳しい練習に励む。
孫コーチは「美和は技術はもちろん、個性がある。何より心が強い」と評価する。元中国代表選手だった母凌(りん)さん(45)も「今まではセンスだけで戦っていたが、そこに努力が加わってこの1年で急成長した」と驚く。
原動力は日本を代表する選手になった兄の存在だ。「小さい頃からレベルが違った兄を目標にしている」と語る美和選手。「もっと強くなって、オリンピック優勝を目指したい」と力強く語った。
2018年12月02日日曜日