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最新機械で遊休農地再生 いわきで収穫作業公開、業務用野菜産地へ始動

実演された白菜の機械による収穫作業。いわき市大久町で9月に初めて作付けされた

 いわき市で白菜など業務用野菜の栽培が始まり、国内初導入の機械を使った収穫作業が11月30日、関係者に公開された。降雪の少ない浜通り南部の気候に着目した農業法人が、東日本大震災と東京電力福島第1原発事故後の農業再生を支援する福島県の事業を活用。約20ヘクタールでの栽培を目指す。
 法人は加工業務用の野菜を生産するマルヤス産業(福島県天栄村)。本年度は同市と隣の広野町の遊休農地など約8ヘクタールを借り、白菜やキャベツを生産する。
 県の補助を受けて導入したメーカー新開発の機械は、手作業では重労働となる重い白菜の収穫を省力化。機上で選別に当たる3人を含め4人と少人数で作業できる。
 マルヤス産業は2市町で、秋冬出荷用の野菜栽培に力を入れる。地元の天栄村は積雪で収穫が難しく、安定的な出荷のため新たな栽培場所を探していた。
 原発事故の被災地は人手不足や高齢化、風評被害で営農再開が遅れている。県は本年度から、機械や情報通信技術を活用して野菜の大規模生産に取り組む農業法人などを支援。営農モデルの発信を目指す。
 マルヤス産業の安田利晴社長(64)は「機械化で少人数でも大規模な農業が可能。若い世代にも見てもらい、営農意欲を高めてほしい」と話した。


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2018年12月02日日曜日


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