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<岩手大>種もみの直播越冬実験始まる 50品種を比較、春先の農家の負担軽減へ

実験用種もみの直播作業
特殊コーティングを施した種もみ(右)

 乾田に種もみを直接まいて越冬させる実験が、岩手大付属滝沢農場(滝沢市)で始まった。春以降は田んぼに水を引き入れ、通常の水稲栽培と同様に生育する。稲作農家の春先の負担軽減を目指す。
 実験に取り組むのは下野裕之岩手大准教授(作物学)の研究グループ。本年度から3年計画で、全国の11機関3農家と実用化に向けた研究に着手する。
 農場での直播作業が11月20日にあり、学生たちが特殊コーティングを施した「ひとめぼれ」「ゆめぴりか」など50品種の種もみをまいた。
 研究グループによる昨年度までの実験では、越冬した種もみが春に芽吹く割合は約25%にとどまった。今後、コーティング剤の配合、種もみの含有水分量などの組み合わせを試し、出芽率50%を目指す。
 気象条件による出芽率を比較するため、コシヒカリの種もみを用いて北海道から福岡県まで全国10カ所の水田でも調査する。
 下野准教授は「春先に集中していた作業を農閑期に振り分けることができれば、余力を栽培の大規模化に向けることも可能だ。できるだけ早く栽培方法を確立したい」と話す。


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2018年12月03日月曜日


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