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消費税増税前 仙台圏でスーパーの出店や改装相次ぐ

買い物が楽しくなる空間を目指しているみやぎ生協のBRANCH仙台店

 仙台圏で、スーパーの新規出店やリニューアルが相次いでいる。小売店の競争が激化し、消費税率10%への引き上げが2019年10月に迫る中、各社は東北最大の消費地で優位に立とうと戦略を練り、顧客の取り込みを図っている。
 みやぎ生協(仙台市)は11月29日、仙台市青葉区桜ケ丘7丁目の複合商業施設に「BRANCH(ブランチ)仙台店」を開業した。
 宮城県内51店目の店舗は売り場面積約1700平方メートルで、開放的な空間が広がる。みやぎ生協の産直ブランド「めぐみ野」の農水畜産物など約1万6000品目を取り扱い、生活雑貨大手東急ハンズ(東京)のグッズを初めて導入した。
 幹線道路の県道仙台北環状線と県道大衡仙台線の交差点に面し、半径1キロに約5500世帯、1万3000人が暮らす。商圏にはヨークベニマル(郡山市)やヤマザワ(山形市)、ウジエ(登米市)など競合他社の店舗がひしめく。
 みやぎ生協の宮本弘理事長は「肥沃(ひよく)な商圏。重要な場所に出店できた。暮らしに役立つ商品を届け、シェア拡大を目指す」と強調。「今後数年の間に仙台でさらに数店舗を出したい」と意気込む。
 イオンリテール東北カンパニー(仙台市)は今月下旬、ミニスーパー「イオンエクスプレス」を初めて名取市に出店する予定。既存の12店舗は全て仙台市内にあり、店舗網を広げる。新店舗はJR名取駅、図書館や公民館などが入る複合ビルなどに近く、幅広い客層の利用が見込まれる。
 ヨークベニマルは11月中旬、地方都市向けのモデル店と位置付ける初の小型店を若林区大和町4丁目にオープンした。ヤマザワは9月下旬に太白区中田町の店舗を新装オープンし、購入した食品を食べたり、休憩したりするスペースを新設した。
 東北経済産業局がまとめた9月の東北のスーパー販売額動向(速報)によると、全店(488店)が前年同月比4.9%増の825億6300万円で、4カ月連続のプラスとなった。主力の飲食料品が好調だったほか、宮城、福島両県で10店舗増えた影響もあったという。
 東北の業界関係者は「新店効果は地域経済にとってプラスに働くことが多い。消費ニーズやライフスタイルが激しく変化しており、スーパー各社は出店場所や形態などを見極め、知恵を絞っている」と指摘する。


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2018年12月04日火曜日


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