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<救急出動>仙台市、5万件超で年間最多更新へ 猛暑や厳冬影響

仙台市立病院の救命救急センター前に到着した救急車。高齢化や異常気象の影響で今年の出動は5万件を突破する見込み=3日午後1時20分ごろ、太白区

 仙台市の今年1〜12月の救急車出動件数(速報値)が初めて5万件を超え、過去最多を更新することが確実視されている。更新されれば5年連続。高齢化の影響で搬送件数は増加傾向にあるが、今夏の記録的猛暑、1、2月の寒波と大雪などの異常気象が数字を押し上げた。
 2日現在の出動件数は4万8195件。過去最多だった2017年(4万9816件)の同期を2725件上回る。熱中症の統計を取る4〜9月が2万2112件で、うち記録的猛暑が連日続いた7月が最多の5035件。市内で史上最高の37.3度(8月1日)を記録した8月と合わせ44%を占めるなど、熱中症患者の搬送が相次いだ。
 熱中症にかかりやすい65歳以上が全体の45%を占めており、市消防局の担当者は「年齢が上がるにつれて暑さに気付きにくくなるのではないか」と分析する。
 厳しい冷え込みが続いた1月の出動件数は4859件で、前年同月を555件上回った。市内は南岸低気圧の影響で大雪に見舞われ、凍結した路面で転倒するなどした歩行者が救急車で運ばれた。
 出動件数は14年以降、最多記録を更新し続けている。01年以降の推移はグラフの通り。10年に4万件を超え、12年に下落したが、その後は上昇に転じた。
 背景には高齢化がある。市内の高齢化率は10月現在で23%。救急車の搬送に占める65歳以上の割合は17年、53%に上る。15年に初めて過半数となり、年々上昇している。
 市消防局は4月、青葉消防署に救急隊を1隊増やし、26隊体制にした。昨年12月には市内35万世帯に正確な通報を求める119番のマニュアルを配布した。
 荒井勲救急課長は「激しい気候の変化に弱い高齢者は天候や気温に合わせ、不要不急な外出を控えたり室温を調節したりして対策を取ってほしい」と話した。


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2018年12月04日火曜日


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