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<熊本地震>二つの被災地を芋煮でつなぐ 多賀城から移住の防災士が熊本で交流会

熊本の子どもたちに芋煮を振る舞う柳原さん(左)

 東日本大震災で多賀城市の自宅が被災し、移住先の熊本県和水(なごみ)町で熊本地震に直面した防災士柳原志保さん(46)と、震災時に東松島市に派遣された熊本県天草市生涯学習課の松下智幸さん(48)が、和水町で東北の秋の風物詩「芋煮会」を開催した。2人は「芋煮会は地域コミュニティー形成の観点からも有用。毎年開催したい」と意欲を見せる。
 和水町中央公民館近くを流れる菊池川沿いで11月25日、みそで味付けした宮城風の芋煮を作り、同町の親子ら約20人で食べた。松下さんと柳原さんが、「住民を元気づけたい」と企画し、災害時の保存食の試食なども行った。
 2011年3月11日の津波で、シングルマザーだった柳原さんの自宅は大規模半壊した。12年、和水町地域おこし協力隊員として、当時8歳と6歳の息子2人とともに熊本に移住。14年9月に防災士の資格を取得した。柳原さんは「女性、母親の視点から二つの災害の教訓を今後も伝え続けたい」と話す。
 松下さんは14年度から2年間、東松島市で復興支援に従事した。天草市に帰任後、熊本地震時には調理師資格を生かして炊き出しにも参加した。
 松下さんは「みんなで協力して作るカレーと同じように、芋煮は炊き出しでも役立つメニュー。二つの災害で培われた縁を大切に、熊本でも秋の風物詩として芋煮会を定着させたい」と語った。


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2018年12月06日木曜日


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