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南相馬・小高の帰還住民どっと 公設民営のスーパー待望の開店

オープン後、地元客で早速にぎわう「小高ストア」=6日午前11時ごろ、南相馬市小高区

 南相馬市が小高区に整備したスーパー「小高ストア」が6日、オープンした。東京電力福島第1原発事故に伴う避難指示が2016年7月、小高区のほぼ全域で解除されて以降、初の本格的なスーパー開店。公設民営の店舗内は、待ち望んだ大勢の客でにぎわった。

 門馬和夫市長が「帰還住民が生活不安や不便さを感じないよう期待に沿える店舗としたい」とあいさつ。店の名付け親で小高小2年の五十嵐音葉さん(8)らとテープカットした。
 午前10時45分ごろ開店すると、住民数百人が列をなし、買い物かごがなくなるほど混み合った。総菜コーナーなどに人だかりができた。五十嵐さんも市への要望がかなった文房具コーナーで「ペンとのりを買い、学校で使いたい」と話した。
 群馬県などへの避難を経て昨年帰還した小高区飯崎の花房サハ子さん(88)はこんにゃくやめんたいこを購入。「ジャンボタクシーで往復1000円かけ(10キロ以上離れた南相馬市の)原町区まで買い物に行っていたが、今度は歩いて来られる。便利だ」と話した。
 店近くに昨年帰還した鈴木典子さん(72)は鮮魚などを買って「待ちに待ったお店。コンビニにはない物もある」と笑顔を見せた。
 小高区のスーパーは、避難指示解除後も民間の出店がなく、市が国の補助金を活用し、同区上町に約2億9400万円で整備。青果仲卸の丸上青果(南相馬市)が運営する。鉄骨平屋で床面積は約430平方メートル。
 小高区の現在の居住者は約3000人。東日本大震災前は約1万3000人が暮らしていた。


2018年12月07日金曜日


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