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<亘理・山元ウイーク>就労支援行うNPO法人、高齢者施設の庭整備受注 多彩な植物で住民癒やす

施設の庭木に水をやるポラリスのメンバー

 宮城県山元町で障害のある人の就労支援などを行っているNPO法人ポラリスが、同町桜塚地区にあるサービス付き高齢者住宅「風の章」の庭の整備を受注した。造園家の男性らがアドバイスし、ポラリスの通所者が手入れしている。施設のオーナーは、地域で活動するNPOに仕事を任せることで庭が新たな交流の場になることを願う。

 「鳥っこ、実を食べに来るね」。11月中旬、ポラリスの利用者10人が笑顔で施設の庭木に水をやった。今後、樹木の名札作りや草取りも行う予定だ。
 約800平方メートルの庭には今秋、ヒメリンゴ、ビルベリーなど実がなる樹木を中心に約90本が植えられた。町特産のリンゴとイチゴにちなみ、ポラリスの活動をサポートする埼玉県の造園家向井康治さん(60)が利用者らと話し合って選んだ。同町のハーブ専門家岩佐和子さん(68)が見立てたラベンダーなど約25種類も一角を彩る。
 ポラリスは2015年度から地域活動の一環で、植物を植えたプランターをバス停や集会所に置くなどしている。17年度には東日本大震災後に町でボランティアを行う向井さんを講師に迎え、多彩な植物を扱うようになった。活動が風の章のオーナーで同町の医師松村吉一さん(69)の目に留まり、施設の庭の整備がポラリスに任せられた。
 利用者の加納寛子さん(35)は「庭造りをみんなでやれてうれしい」と笑顔。桜塚地区は被災者の集団移転先で、ポラリスの田口ひろみ代表(55)は「住民の皆さんからもよく声を掛けていただいている。コミュニティー形成に貢献できればうれしい」と話す。
 松村さんは「ポラリスに携わってもらうことで、ここが住民の交流の場になればと思う。気軽に散歩に来てもらいたい」と話す。


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2018年12月08日土曜日


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