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大手メーカーから事業承継 山形・商用車整備「サニックス」、会社分割で仙台工場取得

サニックスの子会社が全株式を取得したサニックス仙台

 商用車総合整備のサニックス(山形市)グループは7日、車体メーカーのパブコ(神奈川県海老名市)が仙台工場(仙台市宮城野区)を会社分割して新設した「サニックス仙台」の全株式を取得した。サニックス仙台はパブコ仙台工場の業務を引き継ぎ、サニックスの仙台の製造拠点となる。東北の企業が、大手メーカーから会社分割で事業承継するケースは珍しいという。

 株式を取得したのはサニックス子会社の佐藤商事(仙台市)。パブコ仙台工場の関連資産を一括して受け継ぎ、従業員約40人は全員を継続雇用する。
 サニックスは、東北6県と新潟県で主力の車体製造や修理などの事業を展開。昨年2月、若林区に仙台営業所を開設した。宮城県で受注が増えたが、対応が追い付かずに生産を外部業者に委託したケースもあったという。サニックスは仙台工場の新設を計画し、用地を探していた。
 パブコは三菱ふそうトラック・バス(川崎市)の完全子会社。仙台など国内3工場でトラックに積載される装備「架装」の開発や製造・販売を手掛ける。仙台工場は東北の顧客向けの架装を製造していたが、他の2工場より生産規模が小さく、設備投資などで優先順位が低くなりがちだった。
 パブコは、既存の会社が事業を他企業に承継させる会社分割のうち、一部事業を切り離して新会社として独立させる「新設分割」を仙台工場に適用。株式をサニックス側に有償譲渡することで、残る2工場への投資に注力する。
 サニックス仙台営業所はサニックス仙台に統合され、売上高は計約10億円を見込む。サニックスの佐藤啓社長は「工場を新設した場合、10年はかかる施設や従業員をすぐに手にすることができ、東北をカバーできる体制を強化できた」と話した。


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2018年12月08日土曜日


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