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伊達政宗騎馬像の制作者、小室達の作品を銅像に 東京のギャラリーが故郷に寄贈

ブロンズ化した「わらべ」を眺める穣嗣さん

 伊達政宗騎馬像の制作者として知られる宮城県柴田町出身の彫刻家小室達(とおる)(1899〜1953年)の石こう作品「わらべ」を東京都大田区のギャラリー南製作所がブロンズ化し、7日に町に寄贈した。作品を後世に残そうと、インターネットを通じて資金を集めるクラウドファンディング(CF)で実現させた。

 わらべは1940年、当時5歳だった長男の穣嗣さん(83)をモデルに作られた胸像で、高さ35センチ、幅26センチ、奥行き19センチ。南製作所は、達の飼い犬をモチーフにしたブロンズ製のつえの飾り「ナイル」の複製も作り、町に贈った。
 南製作所は達の東京美術学校(現東京芸大)時代の同級生の作品展を開いた縁で穣嗣さんと知り合い、達の展覧会の開催と作品のブロンズ化を企画。4、5月にCFを実施し、来館者の直接の寄付金をなどを含め約50万円を調達した。
 町役場であった贈呈式で、南製作所の水口恵子オーナー(59)は「達さんの作品と人間性の素晴らしさを多くの人に知ってほしい」と強調。穣嗣さんも東京から駆け付け「自分もうれしいし、父もきっと喜んでいる」と笑顔を見せた。滝口茂町長は「柴田から生まれた芸術作品を地元住民や観光客に見せたい」と語った。
 町は来年3〜5月、町内のしばたの郷土館で小室達展を開き、寄贈を受けた作品をお披露目する。


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2018年12月08日土曜日


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