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<E番ノート>印象度/ベストナインの行方

 パ・リーグベストナイン投手部門の行方は、西武のリーグ優勝に貢献した東北ゆかりの2人の争いと見ていた。16勝で最多勝利のタイトルを獲得した右腕多和田(富士大出)か、14勝した左腕菊池(岩手・花巻東高出)か。ふたを開けると、菊池が多和田の2倍超の得票で選ばれた。
 選考は記者投票で行われる。数字とともに印象度が大きく影響するため、強力打線の援護で勝ち星を重ねたようなイメージもある多和田は分が悪かったか。実際に防御率は菊池の3.08に対して、3.81だった。
 東北楽天の佐藤投手テクニカルコーチは1985年に似た思いをした。阪急(現オリックス)のエースとして21勝して最多勝利、最多奪三振の2冠に輝いた。だがベストナインは17勝でリーグ制覇を支えた東尾(西武)。「優勝貢献度の方が評価されるMVPなら分かるが、ベストナインは純粋に数字だろう」と納得できなかった。ネックだったのが今年と同じく防御率の差。東尾3.30に対して佐藤4.29だった。
 それでも初選出を逃した悔しさを糧に活躍を続けた。95年当時の最年長記録となる40歳で無安打無得点試合を達成してリーグ優勝に貢献するなど、44歳まで投げ続けた。多和田にも同じく息の長い活躍を期待したい。(金野正之)


2018年12月09日日曜日


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