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<全日本バドミントン>女子複、激戦の五輪代表争い タカマツら3組が中心

女子ダブルスで準優勝に終わった高橋礼(左端)、松友(左から2人目)組と優勝した福島(同3人目)、広田組=2日、東京・駒沢体育館
聖ウルスラ学院英智高田所総監督

 2日に閉幕したバドミントンの全日本総合選手権で、福島由紀(青森山田高出)広田彩花組(岐阜トリッキーパンダース)が女子ダブルスで2連覇を飾った。同種目は世界トップ10に日本勢が5組ひしめいており、最大2とみられる2020年東京五輪の日本代表争いの最激戦区。来年4月に始まる五輪出場レースを前に、リオデジャネイロ五輪金メダリスト高橋礼華、松友美佐紀組(日本ユニシス)を育てた宮城・聖ウルスラ学院英智高の田所光男総監督に展望を語ってもらった。(聞き手は剣持雄治)

◎聖ウルスラ学院英智高 田所総監督に聞く

 代表争いはかつてない厳しい戦いになるだろう。現状では世界ランキング1〜3位の福島、広田組、高橋、松友組、永原和可那、松本麻佑組(北都銀行)が中心だ。
 福島、広田組はここ1、2年、安定した成績を残している。今季再春館製薬所から移籍し、環境が変わっても関係ない精神的な強さを感じる。2人とも攻守のバランスが良く、ミスが少ない。レシーブのうまさ、我慢強さがある。気掛かりなのは世界ランキングのポイントが高い大きな国際大会では、あまり優勝していない点だ。
 対照的に高橋、松友組は海外の試合でしっかり勝てている。今季の成績上位者が集まるツアーファイナル(12日開幕、中国)に出場できるのも、2人の豊富な国際経験があるからだ。
 今大会で気になったのは、相手に点を奪われても悔しさを見せなかったことだ。高橋のスマッシュが決まらないのも不安。相手の嫌がるコースに打っているが、スピードがない分レシーブされてしまっている。
 この2組を脅かすのが今夏の世界選手権を制した永原、松本組。日本では珍しい長身ペアで、攻撃がはまれば手が付けられない。
 米元小春、田中志穂組(北都銀行)は青森山田高時代から良かった米元の前衛力を生かせるかが重要だ。桜本絢子、高畑祐紀子組(ヨネックス)、志田千陽(青森山田高出)松山奈未組(再春館製薬所)の2組は東京五輪後の将来を担う有望株だと感じた。
 「女子ダブルスの世界最強国」と日本が周囲から評価されている一方で、高橋は「昔の中国はもっと強かった」と話しているという。リオ五輪で同種目のメダルを獲得できなかった中国がこのまま黙っているとは思えない。五輪出場枠争いは1年間の長いレース。どの大会に照準を合わせて心身のピークを持っていくか、長期的な戦略が鍵を握る。

[バドミントン競技の東京五輪出場枠]2019年4月29日〜20年4月26日に実施される国際大会を基にした世界ランキングで決まる。1種目につき、国・地域別最大2枠。16年のリオデジャネイロ五輪で日本は全5種目で6枠を獲得し、計9人が代表になった。


2018年12月09日日曜日


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