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<ベガルタ>攻め手欠き悔しい天皇杯準V

仙台−浦和 前半13分、浦和に先制ゴール決められ、がっくりとうなだれる仙台・石原(左から2人目)ら(小林一成撮影)

 サッカー日本一を決める第98回天皇杯全日本選手権最終日の9日、埼玉スタジアムで決勝が行われ、J1仙台はJ1浦和に0−1で敗れて東北勢初の優勝を逃した。浦和は12大会ぶり7度目の優勝。賞金1億5000万円を手にし、昨年制覇したアジア・チャンピオンズリーグ(ACL)の出場権も獲得した。仙台の賞金は5000万円。
 元日決勝が恒例の天皇杯だが、今大会は来年1月5日に開幕するアジア・カップなど他の大会との兼ね合いで前倒しとなった。次回大会は2020年元日に新国立競技場で決勝が行われる。

 ▽決勝(埼玉)
浦和 1/1−0/0 仙台
     0−0

◎シュート16本守備崩せず

 仙台は最後までゴールが奪えず、初の日本一を逃した。シュート16本と浦和の7本の倍以上放ちながらも効果的な一撃がなく、前半に許した1点のリードをはね返せなかった。
 試合の入りは素晴らしかった。両サイドに張ったウイングバックやシャドーストライカーらが素早くパスを回し、最前線のジャーメインに合わせる形が機能。再三、浦和のゴール前を脅かした。
 しかし、1本のスーパーゴールで試合の流れが一変。前半13分、浦和に与えたCKのクリアボールを遠めのエリアで拾った宇賀神が右足を振り抜くと、鋭い弾道のシュートが仙台のゴールネットを揺らした。日本代表のGKシュミットでもなすすべがなかった。
 仙台も反撃に出ようと、椎橋が最終ラインに下がって攻撃を組み立てるが、守備を修正した浦和に対応されて攻め手を欠いた。後半は疲れからか動きが鈍った相手の隙を突いて攻撃の勢いを増したが、中央を固めた守備を崩し切れなかった。試合運びで後手に回ったのが痛かった。
 悔しい敗戦だが、準優勝は過去最高の成績。23歳の新人ストライカーのジャーメインは準決勝まで3戦連続ゴールを決め、21歳の椎橋も中盤を攻守で支えた。同じ21歳の板倉も高さを生かした守備でU−21(21歳以下)日本代表の力を示した。5万978人の大観衆の中で堂々とプレーした経験をチームの次への糧にしたい。

 <MF矢島>(後半35分に途中出場し、古巣相手に奮闘)「監督に『点を取りに行け』と言われて前へ攻めに出たが、浦和の守備が粘り強かった。先発出場して戦いたかった。多くの仙台サポーターの応援がすごくて驚いた」

 <FW阿部>(後半22分にジャーメインに代わって出場)「(試合終盤の)パワープレーになる前に、もっとボールを受ける動きができた。スーパーゴールが勝敗を分けたが、仙台にも点を取れる時間はあった。ACLに行きたかった」

 <FW石原>(無得点に終わる)「チャンスはあっただけに、勝てなかったのはわずかな差。浦和は(大舞台の)戦い方を分かっている。この悔しさは選手を成長させてくれると思う」


 


2018年12月10日月曜日


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