宮城のニュース

<ベガルタ・天皇杯準V>「もっと強く」「次こそ」金色のサポーター1万人、声援熱く

仙台イレブンの健闘をたたえるサポーター=埼玉スタジアム

 「敗れはしたが、初の決勝で歴史をつくった」「応援しがいのある1年だった」。さいたま市の埼玉スタジアムで9日にあったサッカー天皇杯全日本選手権決勝で、J1仙台はJ1浦和に0−1で惜しくも敗れ、初の日本一のタイトルを逃した。サポーターも最後まで諦めず、声援と拍手を送り続けた。
 浦和の地元でも、約1万人の仙台サポーターが詰め掛け、ゴール裏はチームカラーの金色に輝いた。仙台市太白区の会社員黒田義之さん(56)は私設応援団のメンバー17人で陣取り、「初タイトルを取るため精いっぱい跳ねて応援する」と力強かった。青葉区の栗生小4年多田悠人君(9)は両親と兄弟の5人で「浦和側の応援はすごいが、僕らも負けずに声を出す」と意気込んだ。
 前半13分に先制を許す展開も仙台の選手たちは諦めない。「みんな一生懸命プレーしている。後半はもっとシュートを打って」と青葉区の自営業村山顕さん(56)。寒さに負けず、声援は熱を帯びていく。
 後半、浦和を押し込み、阿部拓馬選手や野津田岳人選手がチャンスをつくる。ロスタイムは5分。サポーターは「まだあるよ」「カモン、カモン」とピッチを見詰め続けた。試合終了が告げられると、選手たちと共に天を仰いだ。
 準優勝チームとして表彰式のレッドカーペットを歩く選手を見ながら、太白区の会社員佐藤翔さん(28)は「王者には簡単にはなれないが、仙台はこれからもっと強くなっていく」と手応えを語った。名取市の会社員山下麻理子さん(55)は「応援し続ける気持ちは変わらない。次は優勝を喜びたい」と誇らしげだった。
 クラブ創設25年目の年に天皇杯準優勝という新たな歴史を刻んだ。埼玉県戸田市に住む石巻市出身の看護師阿部怜奈さん(26)は「シーズン最後の天皇杯決勝まで長い間、応援できてうれしかった」と話し、宮城野区の公務員千葉翔太さん(27)は「楽しい90分間だった。仙台サポーターでよかった」と振り返った。
 「将来タイトルを取った日には、きっと今日のことを思い出す。胸を張って仙台に帰ってきてほしい」。富谷市の小沼博之さん(52)は選手をたたえた。宮城野区の新田小5年平岩空澄(そらと)君(11)は「来年こそタイトルを取って」とみんなの願いをチームに託した。


2018年12月11日火曜日


先頭に戻る