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<データで見る不登校>仙台市教委の調査から(上)現状 中学生の4割 1年時から

 児童生徒の不登校が仙台市で増え続けている。国の調査で人数は全国の政令市でワースト3位。市教委は3〜7月、初の実態調査を行い、11月下旬の学識経験者らによる市不登校対策検討委員会に結果を示した。結果からは不登校の始まる時期や支援の実態、保護者と学校の認識のずれなどが読み取れる。不登校を取り巻く状況の一端を紹介する。
(報道部・田柳暁)

<学校環境が変化>
 2017年度に不登校だった小学1年〜中学2年の児童生徒の担任教諭1128人が対象の調査によると、不登校が始まった時期はグラフの通り。学校ごとに時期の判断は異なるが、中学生は4割近くが1年の時に不登校になった。
 勉強が難しくなり、学級担任制から教科担任制になるなど環境の変化が要因とみられる。小学校の時から不登校だった生徒も多く、小中学校連携による継続した支援が求められる。
 小学生は1年が最多の24.0%で、3、4年でも2割を超えた。級友との人間関係づくりが不得意だったり勉強でつまずいたりして、幅広い学年で不登校になる児童がいた。

<生活状況も影響>
 不登校の児童生徒の学力や生活状況も尋ねた。不登校になる前の学力は57.9%が「低い」「やや低い」だった。個別の学習指導など丁寧な対応が現状打開の鍵となりそうだ。
 不登校の子どものうち、2時間以上、会員制交流サイト(SNS)やゲームで「遊んでいた」のは42.8%で、「遊んでいなかった」の10.8%を大きく上回った。生活が規則正しくない割合も4割弱に上り、生活習慣の乱れが不登校に少なからず影響していた。
 中堅の小学校教諭は「不登校の原因は一つではない。家庭に問題がある場合、学校の対応には限界がある。ほかの児童もおり、特定の児童にかかりきりになれないジレンマもある」と苦悩を明かす。

[不登校児童生徒の実態把握に関する調査]仙台市教委が3〜7月、不登校の児童生徒がいるクラスの担任教諭や保護者、相談に応じるスクールカウンセラーなどを対象に、不登校に関する四つの調査を実施した。市教委によると、2017年度の不登校は中学生が1210人、小学生が359人。


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2018年12月12日水曜日


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