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<アシアナ航空>岩手県北バスと旅行商品開発 東北誘客にオルレ活用

オルレの奥松島コースを視察する韓国の旅行会社の担当者ら

 アシアナ航空は仙台−ソウル線の利用促進に向けて、宮城県内に2カ所開設された韓国版トレッキング「オルレ」の活用を強化する。東北を訪れる訪日外国人旅行者(インバウンド)が急増する中、国別で韓国は東日本大震災の影響が続き、震災前の水準に戻っていない。韓国で人気があるオルレへの誘客を仕掛け、路線利用者の回復を目指す。
 宮城オルレは気仙沼市の気仙沼・唐桑コースと東松島市の奥松島コースがあり、10月にオープンした。韓国でのPR活動はまだ少なく、同国からの利用者はわずかにとどまっている。
 アシアナ航空は、オルレと東北の主要観光地をセットで楽しんでもらおうと、岩手県北バス(盛岡市)と共同で旅行商品を開発した。仙台空港と松島、平泉、花巻温泉を結ぶバス路線を使い、松島からオルレの奥松島コースにも足を運んでもらう。
 商品は個人旅行者向けで、航空券とバスの乗り放題パス、松島、花巻温泉での宿泊をセット販売する。11月7〜10日には韓国の旅行会社4社の担当者を招き、ルートを案内した。各社が近く発売する。
 東北では台湾や中国からのインバウンドが急増する一方、韓国は震災の風評被害が根強く残っている。東北運輸局がまとめた今年1〜8月の東北6県の外国人宿泊者数は、全体が震災前の2010年の同期比で2.35倍に増えたが、韓国は4割減った。
 アシアナ航空は現在、仙台−ソウル線を毎日1往復運航する。今春以降、北朝鮮情勢の緊張緩和で日本人客の利用が回復し、搭乗率は高水準が続くが、1〜10月の利用者は10年同期比で約2割少ない。
 12年3月に開設された九州オルレは、5年間で約29万7000人が訪問し、そのうち6割近くを韓国からの観光客が占めた。アシアナ航空仙台支店の担当者は「韓国側の利用者が戻れば増便や機材の大型化をできる可能性がある。オルレをそのきっかけにしたい」と期待する。


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2018年12月12日水曜日


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