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<データで見る不登校>仙台市教委の調査から(中)支援 保護者の6割、SCに相談

 児童生徒の不登校が仙台市で増え続けている。国の調査で人数は全国の政令市でワースト3位。市教委は3〜7月、初の実態調査を行い、11月下旬の学識経験者らによる市不登校対策検討委員会に結果を示した。結果からは不登校の始まる時期や支援の実態、保護者と学校の認識のずれなどが読み取れる。不登校を取り巻く状況の一端を紹介する。
(報道部・田柳暁)

 不登校の児童生徒の保護者92人を対象に仙台市教委が行った調査からは、スクールカウンセラー(SC)の認知度や相談実績が高いことが分かった。一方、福祉の専門家の立場で支えるスクールソーシャルワーカー(SSW)は低調だった。

<「心のケア」最多>
 SCは児童生徒の心のケアや教職員への助言が主な仕事。本年度は77人が市教委や市立学校で活動する。保護者の95.7%がSCが学校にいることを「知っている」と答え、相談した割合は57.4%に上った。
 SSWは子どもや家庭環境に着目し、関係機関と調整しながら登校を促す役割を担う。市教委に7人しかいないこともあり、認知度は17.0%、相談実績も8.5%にとどまった。
 SCとSSWに望む支援(複数回答)の上位はグラフの通り。子どもの「心のケア」が最多で、担任との関係改善など「学校(教師)とのかかわり」が続いた。

<信頼関係を重視>
 SCとSSWを対象にした調査では、効果のある不登校の未然防止策を聞いた。思いやりの気持ちを身に付ける授業などの「人間関係づくり」、子どもだけでなく「保護者への支援」を重視する意見が多かった。
 市教委所属のSCで臨床心理士の狩野升恵さん(55)は「信頼関係づくりが大事。子どものつらさや苦しみなど内面を理解しようとの思いで向き合っている」と語る。


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2018年12月13日木曜日


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