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<ベガルタ>「守備のプレー強度、劇的な変化必要」今季終了、渡辺監督に聞く

今季の戦いぶりを振り返る渡辺監督=河北新報社

 J1仙台は、天皇杯で初の準優勝を果たして今季を終えた。リーグ戦は13勝6分け15敗の勝ち点45の11位。渡辺監督の就任5季目で最高の順位となったが、目標の5位には届かなかった。渡辺監督に1年の戦いを振り返ってもらった。(聞き手は佐藤夏樹)

 −天皇杯は目標の決勝進出を達成した。
 「つきはあった。3回戦で当たったJ2大宮や準々決勝のJ1磐田が共にリーグ戦のメンバーではなかったとか。でも、トーナメントでは大事なこと。勝ち運を持ってこられたから、決勝に進めた」

 −決勝で浦和に惜敗した。何が劣っていたのか。
 「日々の行動や言動、練習への取り組みの一つ一つの積み重ねを見つめ直さないと、本当の勝ち運がついてこない。『何となく』ではなく、意思と魂を込めてどれだけやれるのかが問われている」

 −今季の評価は。
 「手応えをあまり感じなかった。昨季からどれくらい上積みできるか楽しみだったが、苦労した時期が長かった。リーグ戦では失点が(昨季を1上回る54と)かさんだ。攻撃的なスタイルは変えず、守備のプレー強度を劇的に変えないといけない。ただ、天皇杯の決勝で、強気にやればできることを示せた。来季への足掛かりにしたい」

 −9月に4位まで順位を上げたが、終盤失速した。
 「(3位以内に出場権がある)アジア・チャンピオンズリーグ(ACL)出場を狙えるときに、選手の気持ちにふたをしてしまった。『まだまだ早い。地に足を着けて戦わないといけない』と。このままACLを目指そうと働き掛け、勢いに乗せるのも一つだったと反省している」

 −対戦相手の仙台対策も進んだ。
 「もう少し相手の対策への準備ができていれば、少なくとも1桁順位にできた。10月のホーム浦和戦は、それまでの浦和の守り方とは明らかに違った。乗り越えないといけない壁だ」

 −リーグ戦前半は、YBCルヴァン・カップでメンバーを落とし敗退したチームがリーグで上位だった。二兎(にと)を追わない選択はなかったか。
 「メンバーを大きく変え、2チーム分つくる予定だった。連戦を避け、グループごとに連係も深めたかったが、けが人が出て全て崩れた。体調優先の構成になってしまった」

 −「3−4−3」と「3−5−2」の陣形を併用した。来季も続けるのか。
 「(併用は)悪くはなかったが、抜群に良かったとも思わない。臨機応変にやれることは増えた。守備で、どうボールを奪いにいくかという面で不備がある。(来季の陣形に)決まった考えはない。今いる選手の特徴を踏まえ、ベストを探る。いろんなことをやれるようにはしたい」


2018年12月13日木曜日


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