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「がん探知犬」検診、本年度で終了 担当医定年、後任不在で継続困難

 山形県金山町は、2017年度に全国で初めて試験導入した「がん探知犬」による検診を本年度で終了すると決めた。当初は3年計画の予定だったが、町と提携する日本医科大千葉北総病院(千葉県印西市)の宮下正夫教授(65)が来年3月で退職するほか、後任の研究者も不在のため、継続が難しいと判断した。
 検診は人の尿のにおいから、がんの有無を高確率でかぎ分ける探知犬を使ったユニークな取り組み。検体の尿は町立金山診療所が採取した後、千葉北総病院に送られ、同病院の提携先が千葉県内で育成する探知犬の判定を受ける。
 人間ドックなどを受診した町民のうち、同意した40歳以上が対象。17年度は921検体中1検体、本年度はこれまで361検体中3検体でがんが見つかった。
 町健康福祉課の丹敏雅課長は「受診者に負担を掛けずに早期にがんを見つけられる研究に協力できるとあって、多くの住民が検診に同意し、健康意識が高まった。実際にがんが見つかった人もいて一定の成果があった」と話した。
 宮下教授は来春、尾花沢市に移住する予定。新規の検診はしないが、定期的に金山診療所を訪れ、この2年で探知犬が陽性と判定した住民に助言するなど経過を見守るという。


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2018年12月13日木曜日


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