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<キックボクシング>夢は母子で日本王者 頂点夢に猛練習や減量苦に耐える

ジムで練習をする応紀さん(右)と界聖さん

 宮城県名取市に、それぞれがプロのキックボクシング日本王者を目指す母子がいる。飲食店従業員佐藤応紀(まさき)さん(39)と長男の亘理高2年界聖(かいせい)さん(17)だ。頂点を夢見て、きつい練習や減量苦に耐える。所属ジムは「母子が一緒にプロのチャンピオンを目指すのは聞いたことがない」としている。

 11月18日、仙台市太白区のアズテックミュージアムに設置されたリングに応紀さんが上がった。「聖域」というタイトルの東北ライトフライ級の女子王座決定戦だ。応紀さんは終始押し気味に試合を運び、判定勝ちした。
 2試合後は界聖さんの出番。聖域の東北ライト級のタイトルマッチでTKO勝ちし、プロデビューから1年余りで東北王者となった。応紀さんは計量で制限体重を400グラムオーバーしていたため王座奪取とはならなかったが、界聖さんがスーパールーキーぶりを見せつけた大会となった。
 キックボクシングを始めたのは応紀さんが先だった。体を動かそうと2010年、近所のジム「PCK連闘会」の門をたたいた。アマチュアの試合で勝ち続けたことで楽しくなり、5年でプロに。界聖さんも、応紀さんと一緒に小学校の友人の試合を見たのがきっかけで、小学4年の時にジムに通うようになった。
 応紀さんは飲食店の仕事をこなしながらほぼ毎日、練習に励む。界聖さんも放課後にジムへ直行する日々だ。年明けにも想定される次の試合に向け、ミット打ちやスパーリングに余念がない。
 ジムの鈴木芳喜会長によると、母子共にリングに上がっている選手はアマチュアでも珍しい。王者を目指すプロ選手となると全国的にも他に例がないとみられる。
 「一緒に東北チャンプになることはできなかったが、母が年齢的にプロでいられる間に2人で日本チャンプになりたい」と界聖さん。応紀さんも「界聖と一緒に頂点に立つのが夢。何よりこれ以上、息子に大きな顔をさせない」と意気込んだ。


2018年12月14日金曜日


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