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<ベガルタ>ピッチサイド/快挙と元監督 まず口にした言葉は悔しさ

 古巣の快挙をどう感じたのか。J1仙台が天皇杯で準優勝を飾った翌日、その一心で取材を申し込んだ。相手は元仙台監督の手倉森誠さん(青森県五戸町出身)。自身が2009年に達成したベスト4を上回る過去最高の成績について感想を聞いた。
 「もったいない」。開口一番の言葉に悔しさがにじんだ。かつて率いたチームが頂点にあと一歩届かなかったことを心底残念がっているように聞こえた。
 手倉森さんも優勝を惜しくも逃した。東日本大震災後の2012年のJ1リーグ。「被災者の希望の光になろう」と選手を奮い立たせ、広島と終盤まで優勝争いを繰り広げた。が、最後に力尽きて2位。「被災地に優勝カップを届けたい思いは自分も達成できなかった」。日本一を狙う2度目の好機。「本気で取りにいけると思った」からこそ、7年前に共にチームを率いた渡辺監督や選手たちの無念さをおもんぱかる。
 来季からJ2長崎の監督として、1年でのJ1復帰を目指す。天皇杯決勝で仙台を破った浦和の巧みな戦略に「相手の心理を読んでサッカーをする重要性を痛感した」と言う。「考え方をリーグ戦の中で整理して勝ち続けたい」。かつての仲間の戦いに刺激を受け、勝負師が再び動きだす。(原口靖志)


2018年12月14日金曜日


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