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<ベガルタ>村林いづみのアディショナルたいむ/天皇杯準V石原の思い 悔しさ忘れず成長の糧に

<むらばやし・いづみ>仙台市在住のフリーアナウンサー。宮城教育大卒。2007年からJ1仙台の試合中継リポーターを務める。チームマスコットのベガッ太との掛け合いがサポーターに人気。勝利後のヒーローインタビューと祝杯のビールを楽しみに生きる1児の母。青森市出身。

 いてつくような寒さの中、埼玉スタジアム(さいたま市)で行われた9日の天皇杯決勝。浦和に敗れて準優勝に終わった仙台の選手たちは流れる涙を止めることなく、優勝セレモニーを見つめ続けました。
 あと一歩届かなかったタイトル。試合後、FW石原直樹選手は「悔しさだけが残る結果。こういう光景を忘れてはいけない。表彰式もしっかり見たし、これをパワーに変えられたらいい」と思いを語りました。
 石原選手にとって浦和に所属していた2015年以来、2度目の天皇杯決勝。「今度こそは」と臨んだ試合でしたが、残念ながら願いは届きませんでした。
 仙台に加入して2季目。渡辺晋監督の思い描くサッカーを見事に表現する存在です。今季も1年を通してけがなくピッチに立ち、チームの「軸」となって活躍し続けました。進化を遂げてきた仙台の最前線には常に経験豊富な背番号11の姿がありました。
 若い選手に向き合い、話に耳を傾けてきた石原選手。「ナオさんが怒ったところは見たことがない」とMF野津田岳人選手はその人間性に心酔しています。サッカーと真摯(しんし)に向き合い、一番苦しい時間に献身的にボールを追いかけるその姿は若手の良き手本ともなっているのです。
 ピッチで涙を流した仲間を思いやります。「やっぱり重圧はあったと思う。僕は若い選手にとって優勝するのも大事だと思うけど、決勝まで来て負けたのも成長の糧になる。こういうことを感じながら普段の練習に取り組んでいかなければと思いました。僕自身もそうですけどね」と早くも来季を見つめています。
 悔しさを持ち続けることが次の勝利に、いつか手にするタイトルにつながると信じる石原選手。敗れて残る記憶を財産にしなければ、と教えてもらいました。(フリーアナウンサー)


2018年12月14日金曜日


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