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<小動物と暮らす>デグー編/食の質バランス大事

人懐っこく、ペットとして人気が出てきているデグー

 野生下ではアンデス山脈の高地に生息するデグーは、人懐っこく、見た目が愛くるしいためか、最近飼育数が増えてきています。5〜8年と寿命が長く、昼行性のために生活サイクルが人と似ていることも人気をけん引している要因になっているでしょう。
 体重150〜300グラムほどで、その容姿と大きさから一見ネズミの仲間に見えますが、完全な草食動物です。小動物の中ではチンチラに似ていると言えます。
 前歯の切歯も奥歯の臼歯も、生涯伸び続ける常生歯といわれる歯になっています。それ故、不正咬合(こうごう)になりやすく、切歯でも臼歯でも起こり得ます。
 予防には牧草の給餌がいいと言われています。しかし、ウサギにおいて牧草が不正咬合の予防にならないと経験的に感じていて、デグーの場合も同様だと考えます。
 特に、リンの含有量の多い牧草は、歯の質を低下させ、かえって不正咬合を招きやすくします。予防効果はむしろ、質とバランスのよい食事を与えることで高まるはずです。
 食事はモルモットフードが最適です。おやつは与えるべきではありません。デグーは糖代謝が遅く、甘い物を与えると糖尿病になりやすくなるので、注意してください。
 ジャンプ力のある動物なので、飼育は高さのある金網製のケージが最適です。回し車でけがをすることはあまりありませんが、金網に脚を引っ掛けて骨折するケースがまれにあります。特に高齢になるとけがのリスクが高まるので、水槽タイプの容器で飼育した方がいいかもしれません。
 草食動物は呼吸器疾患によくかかります。ほとんどの草食動物が、肺がとても小さく、逆に腹腔(くう)が大きいためです。
 風邪から肺炎になることも少なくありません。大抵、抗生物質と消炎剤による治療が行われますが、当院では、小動物から爬虫(はちゅう)類まで、呼吸器疾患のときにインターフェロンを投与して良好な成績を収めています。治療してもらっていても、状態が悪くなる一方であるなら、この話をしてもらうとよい結果が得られるかもしれません。(獣医師)


2018年12月14日金曜日


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