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<杜の都のチャレン人>仏の道 謙虚に誠実に

読経する我妻さん=仙台市青葉区の江巌寺

◎若い世代に「禅」を伝える団体代表/我妻俊道さん(29)

 若い世代に禅の世界に親しんでもらおうと、仙台圏の20、30代の僧侶10人が結成した任意団体「SENDAI ZEN Lab」(センダイ・ゼン・ラボ)の代表を務める。仙台市青葉区の江巌寺住職でもある。「まずは座禅に関心を持ってほしい。それを入り口に各自の立場から、禅にアプローチしてもらえればうれしい」と穏やかに話す。
 「瞑想(めいそう)法のマインドフルネスが一般に普及する中、座禅の良さも広く知ってほしい。若い世代向けの座禅会をやってみようか」。こんな声が曹洞宗の同世代の僧侶の間で上がり、賛同する有志で1月に団体を立ち上げた。
 2月からほぼ毎月1回、「PLAY坐禅(ざぜん)」と銘打った座禅会(参加費1000円)を会員の寺などで早朝に開催。ストレッチや茶道、食事会をセットにし、堅苦しくない雰囲気づくりにも努めている。
 中でも同世代の僧侶と参加者が語り合う茶話会は貴重な時間だ。「僧侶は檀家(だんか)さんと話す機会は多いが、若者とじっくり対話する時間は意外に少ない。茶話会で若い世代が禅に何を求めているのかを知ることができる。さらに参加者とざっくばらんに話すことで私たちも学び、成長できている」
 情報発信のメインは、若い世代らしく会員制交流サイト(SNS)だ。「毎回、30代の女性を中心に約15人が参加してくれる。リピーターもいて手応えを感じている」と笑顔を見せる。「禅に親しんでもらえるなら、いろんなことに挑戦したい」。企業や各種団体への出張座禅も見据えている。
 2008年1月に父親で先代の住職が急死。大学受験の直前だった。大学卒業後は福井県の永平寺で2年間修行し、14年秋に住職となった。「未熟さを感じることもあるが、多くの人に支えられ、感謝している。自分なりに仏道を伝えることに力を尽くしていきたい」。そう語る口調からは謙虚で誠実な人柄が伝わってくる。(ぬ)=土曜日掲載


【わがつま・しゅんどう】1989年仙台市生まれ。東北大文学部卒。青葉区在住。今月の「PLAY坐禅」(拡大版)は16日午前9時〜午後5時に青葉区の江巌寺で開催(有料)。連絡先はsendai.zen.lab@gmail.com


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2018年12月15日土曜日


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