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<気仙沼・男山本店>「客座敷」改修 試飲や工程紹介、震災伝える場に

観光客らが気楽に立ち寄れるようになった客座敷

 気仙沼市の酒造会社男山本店が、今年5月に国の有形文化財に登録された同社の「客座敷」を改修し、一般客が試飲したり、休憩したりできる場所をつくった。酒造りの過程や東日本大震災の状況などを伝える映像を紹介するスクリーンも設置。酒文化や震災を伝える拠点としての役割を担う。
 同社が改修したのは、気仙沼市入沢の本社敷地内にあり、1930年前後に建てられた客座敷。木造平屋で延べ床面積は約100平方メートル。
 これまで一度も改修したことはなかったが、有形文化財に登録されたのを機に、観光客や地元住民らに広く見てもらおうと整備に踏み切った。
 入り口付近に設けた展示コーナーには酒の販売や試飲ができるスペースを確保。11日に使用を始めた。大型スクリーンも備え、酒造りの過程を学べる。
 同社は震災の津波で気仙沼市魚町にあった本社家屋が全壊した。要望に応じて、震災後に同社が報道関係者から取材を受けた映像なども映す計画だ。
 二つある和室(8畳、6畳)は団体客がくつろぐ場所としての利用を想定している。柱やふすま、窓ガラスなどを再利用し、趣のある雰囲気が残る。約30人が入る広さがあり、2019年1月中旬にも見学客の受け入れを開始する。
 菅原昭彦社長は「日本酒の文化や気仙沼の素晴らしさに加え、震災を伝える場としての拠点にしたい」と話す。
 連絡先は同社0226(24)8088。


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2018年12月16日日曜日


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