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南相馬に若者呼び込め 市民企画ツアー第1弾、竹飯ごうに挑戦

竹の中にコメや具材を入れ火にかけるツアー参加者=16日、南相馬市鹿島区

 福島県南相馬市を巡る市民企画の旅プランのうち、インターネット投票で上位に入ったプランを実践する初のツアーが15、16日、市内の農家民宿であった。東日本大震災と東京電力福島第1原発事故で人口が流出した南相馬を若者らに学んでもらい「応援団」を増やす取り組み。福島県内外の参加者が野菜を収穫して放射性物質濃度を測定したり、竹筒でご飯を炊いたりした。

 第1弾は1泊2日の「タケごはんがタケちゃうツアー! in農家民宿」。地域おこし協力隊として市に6月着任した綱真奈美さん(29)が考案した。震災から7年9カ月の間、風評被害に立ち向かった農家が手掛けるおいしい野菜を食べてほしいと考えた。
 関東や関西など20〜30代の男女8人が参加した。初日は鹿島区の農家民宿で白菜と大根を収穫。鹿島生涯学習センターでの簡易検査の結果、放射性物質濃度はいずれも不検出だった。
 翌日は鹿島区の別の農家民宿で竹の一節を切り取って飯ごうに加工。コメや鶏肉など思い思いの具材を入れ、まきで炊き、竹の香りとともに味わった。収穫した野菜の汁物も、竹で作った筒のおわんで堪能した。
 京都府和束町で地域おこし協力隊を務める大芝真理さん(31)は「風評被害はニュースで何となく認識していたが、来てみて実情が分かった。戻ったら災害時クッキングなどの活動に生かしたい」と話した。
 ツアーは、国の交付金を活用した市移住促進加速化事業の一環。20〜70代の市民約10人がアイデアを出し合い、スタディツアー企画運営サポート会社のネット上で投票。今回を含め「伝説を絵本にする!」「田舎の夜をチャラくする!」の上位3本を年度内に実施する予定で、参加者を募っている。


2018年12月18日火曜日


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